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中小企業診断士 二次試験の攻略⑫ 事例Ⅳ【経営分析】15分で確実に20点を取るやり方

 

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こんにちは燦です。いよいよ事例Ⅳ編ですね。

ここまで長かったな。

事例Ⅳは、頑張って80点目指しますよ!

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上位11~15%を目指す為には60-60-60-80。
つまり事例Ⅰ~Ⅲ60点を目指して、事例Ⅳ80点を目指すんじゃったな。

そうです。では早速やっていきましょう!これの事例Ⅳを思い出して下さい。

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経営分析CVPNPVはほぼ毎回出題されてるね。

その3兄弟を確実にまず習得する必要があります。ということで燦式解法【経営分析】を記しておきますね。

 

◆目次◆

 

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燦式解法【経営分析】

 

第1問は必ず経営分析の問題です。殆どの場合「自社(D社)」と「同業他者」のB/S&P/Lが与えられます。

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令和2年度 事例Ⅳ

 

必ずD社と他社との比較財務諸表なのか?

D社のみで「前記」と「今期」のパターンもあります。またB/Sのみだった時もあります。今後P/Lだけとか3期比較とか3社比較表が出てくる可能性もあるかもしれませんが、まぁ何がきてもやることは同じです。

何をやるの?

とりあえずこれを埋める感じです。

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経営指標は他にも色々あると思うが。

時間ないんでしのごの言わずにさっさと埋めてくださーい。
色々やった結論として、この指標で大体いけますから。

 ・・・

よっしゃ、埋めたぞ。

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何分かかりました?

5分くらいかかったかな?

目標は2分程度です!事例Ⅳは特に時間との戦いですからね。
早く埋めるコツは、以下をご参照下さい。

経営指標2分で埋めよう
リコジ ソエケ ソタユ(各指標の頭文字)と書く

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②電卓の小数点F→5/4、単位2にSET
 ※メモリ2に合わすと小数点第3位が自動で四捨五入されます
 ※有効数字は一応問題文の指示を確認下さい

③計算結果はではなくで、入力ミスはで修正
 ※効率性のところはを使う

④収益面は売上÷÷(K)で計算する
 ※売総→%→営利→%→経常→% 毎回売上入力不要


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 ※終わったら5/4→Fに戻しましょう。

で、埋められたら、ざっと見渡して「安全性指標」「収益性指標」「効率性指標」から一個づつ選びます。

令和2年度の場合は、優れているもの1つ劣っているもの2つ選べじゃね。
うーん。劣っている指標が多いな。

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まず優れている指標を選びましょう。総資本回転率は両者大して変わらないのでパス。あとは棚卸(D社の場合不動産)資産回転率売上高総利益率ですが、どっちでもいいと思います。大事なのはその理由です。とりあえずここは売上高総利益率を選んでおきます。

収益性から1個選んだから、あとは安全性効率性から劣っているものを1個づつ選ぶのね。
ところで何で各性質から1個づつ選ぶんじゃ?

収益性から劣劣と3個選ぶことも出来ますが、明らかに選ぶバランスが悪いですよね。多面性に欠けます。
ですので基本は1個づつ選びます。効率性でどうしてもどれも他社と変わらない場合は、安全性収益性から2個選ぶこともなくはないです。
でも1個づつ選べる時はバラけさせるのが定石です。

なら安全性の選択が難しいけど、まぁこんな感じかな?

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良いと思います。各根拠は言えますか?

①D社は丁寧な接客で良い家を売ってる感じだから、売上高総利益率(収益性)が高い。
②借金が多くて、内部留保もないから自己資本率(安全性)が低い。
③事務所や飲食店が重くて有形固定資産回転率(効率性)が低い。

goodです!ここでの根拠は財務諸表だけの判断ではなく、与件文の内容と組み合わせればベストです。今回与件文に借金に関する記述はないので、安全性はあくまで推測になっちゃいますね。

ところで、もし優れた指標に棚卸資産回転率を選んで、劣っている指標に営業利益率を選んだなら、効率性は高いが収益性は低いという180°逆の説明になってしまうぞ。

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そういうこと実はよくあります。でも自分が選んだ指標(ストーリー)に基づく説明でOKです。
ひねくれば矛盾しないような説明も可能です。ですが本番試験中ならこれで十分です。時間無いですからねマジで

単純に問題の数も多いもんな。

要するに、令和2年の与件文で言っているのはおおまかには次の4点です。

要点
①顧客志向の住宅販売
②商圏狭くて丁寧過ぎて費用重い
③レストラン儲かっていない
④今後はリフォームに期待

このことから各経営指標と結びつける。

要点
①顧客志向の住宅販売
→総利益率の高さに繋げる or
→棚卸資産回転率の高さに繋げる
②商圏狭くて丁寧過ぎて費用重い
→有形固定資産回転率の低さに繋げる or
→売上高販管費率の高さに繋げる
③レストラン儲かっていない
→借入金の多さに繋げる(推定)
④今後はリフォームに期待

ちょっと待て、売上高販管費率なんて聞いてないぞ。

そうですね、でも気にしなくていいですよ。
どういうことか、ここで9つの指標について説明しておきますね。

 

9つの指標

 

①流動比率(流動資産/流動負債)

 

安全性の中でも「短期安全性」を示します。

短期の資金繰りがちゃんと出来るかどうかです。

もしここを選ぶ場合は、もう少し踏み込んで確認します。

現金が明らかに少ない or 棚卸資産が明らかに多い

その場合は、「当座比率」まで踏み込みましょう。※(現金+売掛)/ 流動負債

何らかの理由で短期借入金が異常に多い場合は、流動比率のままでもOKです。

短仮を異常に増やした理由がどこかにあるはずです。

 

②固定比率(固定資産/自己資本)

 

安全性の中でも「長期安全性」を示します。

固定資産が異常に多い場合に使います。(適正100%以下)

原因は建物か土地かも確認しておきましょう。

これを選ぶなら長期借入金を他社と比較して「固定長期適合率」も確認します。

※固定資産/(固定負債+自己資本)適正200%以下

だけどぶっちゃけ解答にはそこまで使いません。

固定資産が高い場合は、あとに出てくる効率性の話に転換、長借が多い場合は、負債比率の話に転換できるからです。

固定比率をはずして当座比率を加えてもいいかもしれません。

 

③自己資本比率(自己資本/総資産)

 

こちらも「長期安全性」を示します。

「負債比率」と根本的に同じです。(総負債/自己資本)

借金多っ!を強調したいなら負債比率でもいいかもしれません。

「他人資本が多く、あるいは自己資本が少なく、長期安全性が低い」

みたいな感じで結構使います。便利です。

 

④売上高総利益率(総利益額/売上高)

 

通称「ウリソウ」。

ともすれば営業利益率や経常利益率に注目しがちですが、非常に大切な指標です。

解答でもよく使います。ウリソウが高いということはサービスの付加価値が高いということです。

収益性という意味では一番単純明快な比較になります。

ただし営業利益率との関係性に要確認です。

(詳しくは⑤で)

 

⑤売上高営業利益率 (営業利益額/売上高)

 

通称「エイリ」。本業の利益を示します。

販管費が大きく影響しますので、ウリソウとの関係性が重要です。

D社と他社が同じ業種であっても、例えば自社員頼り(給料=販管費)なのか、外注頼り(外注費=原価)なのかで、ウリソウやエイリが大きく変わってしまいます。

もしウリソウが他社と同じなのに、エイリが低ければ、あー当社は販管費が高いんだな。とか

もしウリソウの差が大きいにも関わらず、エイリが他社と同じなら、あービジネス形態の違いによるもので収益性に特に突っ込むところはないな。とか

もしウリソウが他社より低いが、エイリが高ければ、あー効率的な経営で販管費が少なく収益性が高いんだな。とか

と判断出来ます。

つまり先の事例であったように、売上高販管費率というのは、多くの場合、営業利益率の良し悪しに関わってきます。

ですので売上高販管費率が高いだの低いだの言わなくても、販管費(営業効率)が重く営業利益率が低い といえば意味はほぼ同じです。

計算するのはとりあえずはエイリだけで構いません。

 

⑥売上高経常利益率 (経常利益額/売上高)

 

通称「ケイツネ」。会社の利益を示します。

営業外の収支を含めて儲かっているのかどうかに影響されます。

収入の項目としては、例えば賃貸収入などです。

支出の項目としては、主に借入金の金利払いです。

エイリが高いのに、ケイツネが低いと指摘したい場合は、大体借入金が他社より多いはずです。

あるいはケイツネが他社と同じだからといって、単にアパート賃貸収入などが大きいだけで本業(エイリ)が全然儲かっていないなんて場合もあります。

その場合は営業利益率の低さを指摘すべきでしょう。

 

なお税引前利益率純利益率はあまり比較に使いません。

特別損益(予期せぬ収支等)を含めますので、経営を図る指標としては不向きです。

(上場企業なら配当が関わってくるのでまた別ですが)

 

 ⑦総資本回転率(売上高/総資本額)

 

総資本の売上寄与度合いです。9つの指標では一番使わないかもしれません。

固定比率と同様に減らしてもいいかもしれません。

効率性でよく使うのは、⑧と⑨です。

 

⑧棚卸資産回転率(売上高/棚卸資産額)

 

在庫回転です。在庫額が多いと資金繰りに苦労しているかもしれません。

また流動比率が他社と同等でも、在庫が多いと当座比率は悪いかもしれません。

令和2年度のD社でも、優れている点としてこの指標が候補でした。

ただ在庫の絶対額で見ると他社と大して差はなかったですね。

 

⑨有形固定資産回転率(売上高/有形固定資産)

 

これは効率性を図る指標としては定番です。一番使うかもしれません。

令和2年度のD社は明らかに他社よりも悪く、平たく言うと、あ~無駄な建屋が多いんだなという印象です。

※丁寧な営業という強みには繋がっているはずですが。

 

令和2年度の問題は、

収益性は高いが、効率性が低い というべきか

効率性は高いが、収益性が低い というべきか

どっちとも言えるので少し迷うところでしたが、最終的には「だから儲かってないよね」ということが伝わればどっちでもOKだと思います。

 

私の場合、ウリソウは良いが、有形固定資産回転率(ユコシカ?)は悪いとしました!

理由①
販管費が重いという指摘は営業利益率を使わずとも、固定資産が重くて営業効率が悪いと、効率性の側からも指摘出来る為。
理由②
単純に効率性は、パッと見の数字で明らかに有形固定資産回転率が一番大きな差異があった為。
理由③
棚卸資産回転率をもし書くとすれば、指標名を「棚卸資産回転率」と書くべきか「販売用不動産回転率」と書くべきか悩みが増えるため。

 

ふーんなるほどね。こういう手順で解いていくわけか。

解く手順まとめ
①9指標(適当に省いてもOK)を計算する
②安全性・収益性・効率性から1個づつ選ぶ
③他の詳細経営指標に掘り下げるか検討する
④収益性は販管費や営業外収支を踏まえて判断
⑤与件文の根拠と繋げる

与件文を読むのと合わせて15分程度で出来るようになってくださいね!ではまた!

 

 

 

 

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