■動画解説版
こんにちは燦です。
今回は「事例Ⅳ特集 過去問から得られる3つのスキルと立ちふさがる3つの問題」です!!
また事例Ⅳ特集ですかい…。
「事例Ⅳ」の攻略が「2次試験合格」の鍵!と前にもお伝えしましたが、その攻略について超重要な点があるのです。
攻略マスターガイドをやっとけばいいんじゃないの?
↑攻略マスターガイド誕生の背景
はい!大人気の教材である攻略マスターガイドをやっていればいいんですが、これだけでもダメなんです!
な、なんだって!?ひどい!(そんなに人気あったっけ?)
■この記事はこんな人にオススメ
★過去問の重要性を知りたい方
★過去問教材の問題点について知りたい方
★その対策方法について知りたい方
1.過去問の重要性
全ては過去問に通じる道
中小企業診断士試験の1次試験であっても2次試験であってもどの事例であっても、当初から言っている通り最重要なのは過去問解きです。極論それ以外に必要なものはありません。
とはいえ過去問をいきなり解くことが難しいので、みなさんは様々な教材で勉強したり予備校の講義を受けたりしているわけです。
ですので攻略マスターガイドも「その他の全ての学習」に属します。そこで身に付いた基礎力や応用力はもちろん本試験にも通用する力のベースになるのですが、過去問を解いてみてその力が本当に身に付いているのかをチェックしなければなりません。
なぜならば、いくらCVPやNPVの計算や会計の知識を積み上げても、過去問(=本試験)が解けないのならば全く意味がないからです。
何を当たり前のことを…と思われることでしょう。ですがこれは過去の私自身にもいえたことです。私の場合は、少し難しめの会計の教材であるイケカコ(意思決定会計講義ノート)という問題集をやり込んでいたのでぶっちゃけ事例Ⅳは本試験も楽勝だろうと高をくくっていました。しかしいざ過去問を解こうとしてみるとさっぱり意味がわかりませんでした。
それもそのはずで、そもそも診断士試験は事例Ⅳでさえ経営診断の問題なのです。計算問題が多いので他の事例Ⅰ~Ⅲと比べれば比較的答えがはっきりしているとはいえます。だけど問題の根本には、課題の発見力、読解力、文章構成力などという基本要素に「計算の要素」が上乗せされているだけなのです。
どのような教材をこなそうと、予備校の特別講義を受けようと、ブログの攻略記事を読み込もうと、全ては過去問へと繋がる道にすぎません。これは暗黙の了解で共通認識がされているものとしてあえて触れることもなかったですが、重要なことだったので改めて指摘させていただきました。(過去の自身の問題への戒めでもあります)
過去問だけにってか。
3つのスキル
過去問に取り組むことで3つのスキルを得られます。
❶ 情報整理力
あいまいな表現や長い文章から必要な情報を取捨選択するスキル。計算に必要な条件が綺麗に整理されている資料で問題を解いている限りこの力を鍛えることはできません。長くてイライラする文章への耐性を身に付けましょう。(人生レベルでめちゃくちゃ役に立ちます)
❷ 現場対応力
本番の対応力は場数勝負です。繰り返しの実戦でのみ鍛錬することができます。いわば場慣れ力です。あー今回はこのパターンか。と感じる事で今までの問題と初めて出くわした問題との違いや類似点がわかり、平常心で迎え撃つことができます。修羅場を潜り抜けてきたかどうかは顔付きをみればわかります。
❸ 時間管理力
時間への克服が事例Ⅳの重要項目である点は前にも指摘しましたが、これこそ過去問を何度もやっていないと80分の感覚が身に付きません。本試験は初見過去問よりも難しく感じます。疲労や緊張や焦り等で実力が低下しタイムマネジメントが狂うこともあります。その極限状態でどのような判断をするか、何を捨てるのか、何を選ぶのか、最終的に決めるのは今まで培ってきた経験と勘によるものです。
真の実力を測定する
過去問をやればいいんでしょやれば…といっても同じ過去問を解いて答えを覚えてしまうことに意味はありません。本試験で過去問と同じ問題は出ません。単に問題を覚えて100点にする力を身に付けるのではありません。初めての問題で60点~80点を獲得する力を身に付けることが重要です。初見の過去問は極めて重要です。あまり強調して言っている人がいないのでもう一度言います。初見の過去問への取り組みは想像の10倍重要です。これがどこまで出来るかで取り組むべき内容や戦略の方針が変わってきます。
※内容を完全に忘れているものは初見としてもいいです。
【この章の結論】
・いくら学習しても過去問が解けないと無意味
・初見過去問は超重要な学習ツール
・過去問をたくさん解き真の実力を強化!
2.過去問教材の問題点
過去問を取り扱う教材や予備校はたくさんあります。また解説についてはブログでもYoutubeでもSNSでも探せばいくらでもあります。
問題❶ 正解がよくわからない
事例Ⅰ~Ⅲよりはマシですが、事例Ⅳでもけっこう解答が割れます。そして何が正解かよくわからなくなります。これには色々と原因があります。
1) 予備校の模範解答で2次試験後すぐにアップしたものがそのまま残っている。解答速報などで出されたものは考察が甘くせいぜい70~80点くらいのものです。なので模範解答として正直微妙です。
2) 個人ブログの解いてみた~系の解答がよくある。このブログでもやってますので申し訳ないですが、これは単に一個人の解答であり参考にはなりますが模範解答にはほど遠いです。場合によっては間違った知識がついてしまいます。Youtubeの解説も同様です。
3) 考察されたオリジナル解答ではない。初期に解説として出ているものは1)のコピー解答を解説しているだけだったりします。後続の情報が全て元をたどれば一つのソースから拡散されているような現象はネット上ではよくあります。
4) メタ分析がされていない。解答が割れる問題は少なくとも3~4個の異なる解答や解説を分析した上で総合的に判断されなくてはいけません。(この点においてはふぞろいは悪くないです)
5) 根拠が不明確。問題の中にはかなり解釈の難しいものがあります。そういう肝心な部分は解説でスルーされたり、なぜそうなるのかといった説明が不足していたりします(予備校指導の質疑応答などでは解説しているのかもしれませんが)。根拠情報がネット上に落ちていない場合は解説作成者が独自にロジックをひねり出さなければなりません。
そもそも妥当性のある解答が何かわからないので良し悪しも判断できないよね。
問題❷ 解説が冗長になる
過去問は情報量が多い為、その解説を丁寧にすればするほどうしても冗長になってしまいます。冗長になればなるほど動画では尺が伸び、書籍では文字だらけになります。紙面上どこの話をしているのかいったりきたりしている内に、聞き手の受取情報がパンクして、結果疲弊してモチベーションが消えていきます。出来るだけ要点だけを救い上げて削る部分は削っていかないと逆にわかりにくくなります。しかし削りすぎると全く意味がわからなくなります。削っていいもの、削ってはいけないもの、このバランスは解説する側が実際に1to1で何度も教えたことがあるという経験がなければ非常に難しいところだと思います。
モチベーションの維持は学習にとって極めて重要。
問題❸ 再現性がない
中には専門家?の詳しい解説なんかもあります(それを毎回見つけるのも大変ですが)。調べないとわからないような経営指標や理論、複雑な解き方など、確かに正当性はあるのかもしれませんが、それを知ったところで本試験では80分の時間制限がありますので再現出来ません。事例Ⅳに限らず専門家の説明は正確な論拠を重視しますが、理解や再現性は優先されてませんので実戦で使えないことも多いです。そもそも聞き手の理解力を高めるのが目的ではなく自身の知識力を見せたいことが目的の人も一定数いますので注意が必要です。
このギャップは試験に限らずよく見るね。専門的な知識があることと教えるのが上手なことは別の話。
過去問枯渇のリスク
先ほど初見過去問の重要度をお伝えしました。過去問自体は確かに最優良教材です。しかしこれを題材に学習すると初見過去問がどんどん目減りしていくリスクがあります。
一度経験したものはそれはもう初見過去問ではありません。完全に忘れている場合を除いて、基本的に解けて当たり前です。もし解けないのであればそれは前回の復習不足かもしれません。なぜ間違えたのかを分析する最も学習力のつく工程を飛ばしてしまっていると非常にもったいないです。
ただ幸いにして今は過去問が診断協会のデータベースでもたくさん保存されていますので枯渇リスクは低くなっています。5年分くらいは事前学習のために消費してしまっても問題ないでしょう。
理想をいえば初見過去問を公式戦とすると、公式戦に挑む前に他の問題集で基礎練習を積み上げておくと公式戦を下手に浪費せずに有効活用できると思います。
そういう意味で予備校模試はあくまで練習試合です。やはり本試験ほど練り上げられてはいません。無理に練習試合をするくらいならまだ取り組んでいない公式戦(初見過去問)に挑んだ方がよいと思います。(模試は添削価値や他者との実力比較としては役立ちます)
過去問を全て完全に覚えてしまっている!どうすればいいんだ!?という方は予備校模試、攻略マスターガイドの★5問題、その他市販の問題集、イケカコなどに取り組んでいきましょう!
それはもはや事例Ⅳをマスターしているのでは…。
といった現状の問題点やリスクがありそうです。これではせっかく過去問に取り組んでも消化不良のまま終わりかねないです。ですので個別指導や予備校講座の有料動画などで質の良い解説を確認することが大事です。当然、コストや時間が掛かる…といった別の悩みはでてきます。
【既存過去問解説の懸念点】
・無料情報は解答精度が微妙
・正確な情報を探すのが大変
・解説が冗長でわかりにくい、疲れる
・専門的解説に納得いくが再現できない
・無駄に過去問を浪費してしまうリスク有り
3.事例Ⅳ 過去問マスターガイド
ということで、以下の点を盛り込んだ過去問解説書を作成しました.
➊10年分の問題・解答・出題趣旨・解説が1つのテキストに全て集約
➋正当性の高い解答をメタ分析し模範解答を再構築
➌攻略マスターガイドの再現性の高い解答プロセスを活用
➍情報処理プロセスが全てわかるようにアニメーション表示
➎ページをいったりきたりしないよう基本的に1スライド表示内で完結
➏難易度や時間配分を目安にして取り組める
➐5年分は模試形式として解答用紙も配布
➑試験としての解説だけではなく“事例企業”と向き合える財務診断
➒攻略法や問題設計に関する振り返りも収録
➓勉強してて面白い!好きになる!をコンセプト
サンのマスタガシリーズ、その名も『過去問マスターガイド』!
取り扱い範囲はこんな感じ。
中身はこんな感じ。
けっこうな頭おかしいボリュームがあるんじゃな。
さすがに10年分ですしね…。でも余計な時間外作業が不要なので割とスムーズに消化できると思います。貴重な受験生の時間とコストを削減できるよう尽力しました!
事例Ⅳが好きになる 過去問マスターガイドで学習する方 ▼
4.過去問マスタガ リリース前後の反応
ユーザー様の感想をXから一部拝借…
●リリース前
●リリース直後
↑嬉しい感想ですね!
↑一言二言三言の語彙力!
↑相対試験の切ないところ…
↑栄養ドリンク教材
↑モンハンの新作がでたのかな?
↑幻覚を見る人も!
↑ワロタ。ごめんなさい。
↑PPTをgoodnoteにいれるとアニメーション見れるのかな??
↑なぜか合格者も買ってて草
色々コメント本当にありがとうございます!
あとがき
リリース前から多くの事前申し込みをいただきありがとうございました。リリース初日は100名ほどの方に一人一人ご案内していたところ、逆に多くの感謝と喜びの声をいただき感無量です。
デジタルコンテンツとはいえ、ユーザー様と直接コミュニケーションが取れるのは素晴らしいですね。ここに関しては普通の書籍教材とは圧倒的に違う点です。ユーザー様の一人一人の人生の挑戦を肌で感じることができます。私なんかよりよっぽど社会で活躍されている方、仕事と家庭と育児を両立しさらに自己研鑽を積まれる方、嫌いな財務と向き合い苦手を克服するべく奮闘される方、奈落の底から立ち上がり試験リベンジを決意された方、自己成長し新しい人生の道を切り開く方、今まで培ってきたキャリアを活かして地域社会に貢献していく方などなど。
こういった方々の背景を考えると「ここの解説はこんなものでいっか」とはならないです。本当にこの説明でいいのかと、本や論文を読み漁ったり様々な過去問解説を見比べたりと妥協はしませんでした。もちろんこれで完璧だというつもりはありませんのでご指摘などがあれば随時改善に活かしていきたいと思います。
みなさまの合格を心の底から願っております。サン
過去問マスターガイドで学習する方 はこちら▸戦研ストア
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