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中小企業診断士になってクラスチェンジしましょう

令和4年度 中小企業診断士2次試験 解いてみた感想

 

こんにちは燦です。令和4年度二次試験を解いてみました。

どうだった?

難易度は事例Ⅰ>事例Ⅱ>事例Ⅲで、事例Ⅳも本番だったらかなり難しく感じると思います。

本番は焦るもんね。

あと知識面やフレームワークは抜け落ちてた感は否めませんね。
論点だけは抜けないように注意しながら書いていきました。

 

例のごとく「一解答例」です。分析や掘り下げは機会があればまたやりましょう。

<目的>

初見80分以内という時間制限の中で、どう考え、文章を整理して、何を諦めるかなどの二次試験現場の感覚を忘れないようにするため。

合格レベルの解答を自力で導き出せる状態でありたいですね。

 

◆目次◆

 

 

事例Ⅰ

問題はこちら。

https://www.j-smeca.jp/attach/test/shikenmondai/2ji2022/a2ji2022.pdf

 

私の解答はこちら。

第1問 法人化前の強みと弱み                             

強みは①普通の農業と違うコンセプトで農業豊富な社員が高品質な果物や野菜を生産出来る事。②時代背景に合わせて販路を開拓出来る事。弱みは、組織の役割や仕事の教えが曖昧で、社員の帰属意識が低く定着しない事。(100字)

 

第2問 新規就農者の獲得と定着

獲得するには、人事部を設置して、パート雇用、中途社員、学校への新卒採用活動に力を入れる事。定着させるには、OJTを丁寧に行い、地域の農業関係者との交流強化。繁閑期はパートを活用し作業負担を軽減すること。(99字)

 

第3問 大手中食業者との関係

良好な取引は維持しつつも、売上依存度を下げ、対応に忙殺されないようにするべき。その為に専用営業部を作り対応力の迅速化を図る。また別の販売の柱を作り大手中食業者への売上は落とさずに依存度を低減させる。(99字)

 

第4問(1)今後の組織構造

生産部、営業部、人事部、開発部の機能別組織と、直営店部門に分け、各機能部から兼任出来る組織構造とする。(50字)

 

第4問(2)新組織の権限委譲と人員配置

後継者や有能な中堅社員にはマネジメント育成し、各部へのジョブローテーションを行った後に部長への権限委譲を実施する。新規採用により人出不足を解消して新分野開拓へと専任集中できる人員配置を整えていく。(98字)

 

助言問題が多かったですが、マーケティングや施策系の解答にせずに、あくまで組織的な解答を意識しました。

理由と効果の追求が弱い気がするな…。

 

事例Ⅱ

問題はこちら。

https://www.j-smeca.jp/attach/test/shikenmondai/2ji2022/b2ji2022.pdf

 

私の解答はこちら。

第1問 3C

顧客は、地元の買物客、スーパー、百貨店、ホテル、飲食店、土産物店など多岐にわたり売上比率は直営小売1割、卸売9割だがコロナで激減している。競合は、大手食肉卸売業者やネットの食肉販売業者との競争が激しい。自社は、高級品質の食肉専門性と高度な加工技術があり顧客ニーズに合わせた提案が可能である。(145字)

 

第2問 地域活性化の商品コンセプトと販路

商品コンセプトは、X県地産食材をそのまま生かしたバーベキュー。農業者や漁業者と連携し食材を焼きやすい形にまで加工する。販路は、観光サービス業者と連携し、集客施設や観光エリアに食材を提供する。(95字)

 

第3問 直営小売の販売強化施策

作りたて総菜を地元の仕事で忙しい現役世代に、高級食肉は料理の楽しさに目覚めた都市部の客に、加工品や冷凍食肉は観光客や贈答用に、自社ブランドをパッケージで示しそれぞれの品を用途別に訴求して販売強化する。(100字)

 

第4問 どのようなオンライン事業者にどのような提案

週毎の献立を含めた調理済み料理を提供するX県のオンライン事業者と協業し、X県の豊かな地産食材を生かして、献立の企画、食材の調達、加工、調理までの提案を行う。オンライン事業者は製造面や献立立案をB社に委託することで販売に注力でき、X県のブランド料理を確立することで長期的な成功としては全国展開も可能。(149字)

 

3C分析が後々の問題に深く関わってきますね。

SWOTにしても後の問題と関わる書き方がいいね。

 

事例Ⅲ

問題はこちら。

https://www.j-smeca.jp/attach/test/shikenmondai/2ji2022/c2ji2022.pdf

 

私の解答はこちら。

第1問 販売面・生産面の課題                                            

販売面の課題は①調理場向け以外の市場への進出②元請依存からの脱却。生産面の課題は①金型組立・仕上の若手技能者の養成②プレス加工能力UP③小ロット対応④ICTの活用。(79字)

 

第2問 短納期化の課題と対応策

課題①は金型設計の迅速化、設計業務の混乱防止。対応策は、顧客、営業、設計間での情報共有の強化、プレス加工設計班と板金加工設計班のすみ分け。課題②はプレス加工生産性の向上。対応策は、材料準備作業を別作業員が外段取化し非稼働時間を削減する。(118字)

 

3問 小ロット化の対応策

対応策は①生産ロットの基準日程を実際の受注量ベースに見直して、②生産計画を短サイクル化し、受注後直ちに計画に反映し、③資材発注、プレス加工、製品部品組立、製品仕上の各工程の全体管理と進捗管理を行うことで、小ロット対応力を向上させる。(116字)

 

4問 デジタル化の社内活動

デジタル化は①発注データと納期管理と客先在庫状況②全体生産計画と進捗状況③金型設計の仕様変更等をリアルタイムで情報共有すること。そのために、X社の商品企画や予測情報を事前に全社ですり合わせしておき、データ更新と情報変化を日々確認する。(117字)

 

5問 X社と今後の戦略

①短納期対応力を活かして自動車業界などへの新市場開拓戦略、②アウトドア製品をステンレス加工にも展開した新商品開発戦略、③高価格の自社ブランド品を立ち上げて脱下請けの多角化戦略といった可能性を持つ。(98字)

 

今回の切り分けは割とわかりやすかったように思いました。

これも第1問の課題を全部解決している方式じゃね。

多少気になるのは、販売面の課題を第5問で解消するということにしたので、販売面というより経営面の課題にレイヤーUPした点。技術承継の中長期課題は、どの問題にもマッチしなかったので棚上げした点(笑)

 

事例Ⅳ

問題はこちら。

https://www.j-smeca.jp/attach/test/shikenmondai/2ji2022/d2ji2022.pdf

 

私の解答はこちら。

第1問 経営分析 
設問1)
優 ①当座比率 331.11%
優 ②売上高総利益率 59.59%
課 ③一人当たり労働生産性 748.60(万円)

設問2)
有形固定資産回転率が劣っている。中古車販売事業に対して中古パーツのリユース・リサイクル販売業は店舗等の固定資産がかさむ割に部品単価が低く売上が伸びづらい。(77字)

 

第2問 CVP
設問1)
(a) 2,840,000円
(b) 製品Aの限界利益 売価7800円-材料費1600円-労務費2400円=3800円
製品Bの限界利益 売価10000円-材料費800円-労務費4800円=4400円
時間当たりにすると 
製品A 3800円/2h=1900円/h
製品B 4400円/4h=1100円/h
全ての時間を製品Aに投下した場合が最も利益が出る
1900円×3600h=684万円
684万円-固定費400万円=284万円

設問2)
(a) 2,200,000円
(b) 製品Aの生産量(個)をX、製品Bの生産量(個)をYとする
時間の制約条件 2X+4Y=3600(h)…①
アルミ材料の制約条件 4X+2Y=6000(kg)…②
②を解くと、X=1400 Y=200がベストセールスミックスとなる
製品A:1400個×3800円+製品B:200個×4400円=620万円
620万円-固定費400万円=220万円

 

第3問 NPV
設問1)
(a) 412,500円
(b) 自社整備費用変動費:労務費6000円+(間接費7500円×30%)=8250円
外注整備費用が自社の整備変動費と同じなる場合 8250円÷2%=412,500(円/台)

設問2)
(a) 15,660,000円
(b) 増大分の利益 20台×(10万円-(労務10000円+関節費4500円))=171万円/月
年間171万円×12か月=2052万円
減価償却費 (7200万円-残存720万円)÷15=432万円/年
CIF=(2052-432)×税引後0.7+432=1566万円
(c) 5.24年

回収期間: 
投資額(7200+1か月在庫増1000)÷1566=5.236… 5.24年

設問3)
(a) 9,548,758円
(b) ●6年目まで
営業CF1566×4.2124÷1.06=6223.22490566…
6年目のみ在庫処分+1000
1000×0.7473÷1.06=705
CIF=6928.22490566…

●6年目以降永続価値
営業CF150÷0.06=2500
現在価値2500×0.7473÷1.06=1762.5
合計CIF 8690.72490566
合計COF=8200÷1.06=7735.8490566
CIF-COF=954.87584906...(万円)

 

第4問 記述

リスクは①為替レートの変動②販売ノウハウの不足。対応マネジメントとして①円建ての販売やオプション取引を活用する②販路や現地ディーラーとの関係構築、整備品質の保証体制について人材を登用しノウハウを得る。(100字)

※私は解答用紙の計算過程にグラフや図も書き込みますが今回は省略

 

第3問の設問3)は、1~5年計画なのか2~6年計画なのか判別出来ないですね…。設問2)と時系列は同じなので2~6年と考えるのが正しいと判断しました。

後で予備校の解答とかみると1~5年で考えてるよね。

こういう曖昧なところが嫌いなんですよね。診断士試験の事例Ⅳ。

ところで経営分析のこれだけ抑えとけ8指標以外のものがでたけど…?

私のブログを頼りに経営分析を抑えていた方もいるらしく、本当に申し訳ないと思っています。経営分析も少し捻ってくる時代に突入しましたね💦

でもちゃっかり自分は労働生産性で答えてるよね。

補助金の事業計画書書いてるとめちゃくちゃでてきます(+o+)


事例Ⅳが苦手な人はこちらの記事▼

事例Ⅳ特集 ファイナル攻略マスターガイド

 

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