こんにちは燦です。
今回は、2次試験の合格率が高い人達の特徴は?というテーマです。
事例Ⅳに限らず、Ⅰ~Ⅲどの事例の強者だったとしても合格率は高いのでは…?
それはまぁそうなんですけど、R05年度の得点分布の分析をしてて面白いことがわかりましたのでそれをお伝えしたいと思います!
■この記事はこんな人にオススメ
★2次試験採点の傾向を知りたい人
★R05年度の得点分布が知りたい人
★分析からわかる高得点者の謎を知りたい人
1.X(Twitter)の高い合格率
まず得点データはXから収集しています。Xデータの特徴としては高い合格率が挙げられます。私がタイムラインで合否報告を見られた限りカウントした結果は以下です。
50%前後の高い合格率には以下5つほどの理由が考えられます。
X(Twitter)を使用すれば劇的に合格率が上昇するというわけではないですが、情報や仲間作りには良い効果があると思いますので、もしXを利用していない人はSNS勉強アカウントを作ってみることもオススメしておきます。
2.令和5年度の得点分布(生データ)
データはよっくさん(X:@SHSF_kyxxxx)に提供いただきました。
https://x.com/SHSF_kyxxxx/status/1755526794328125688?s=20
よっくさんありがとう♪
データ数はN=241なので十分な精度がありそうです。
合格率は46%なのでサンの合否集計時とほぼ同じだね。
得点をSNSにアップされた皆様にも感謝します!
さすがX民、平均点が高い。
あと2~3点で全員合格じゃないですか。
R05年度の特徴としては以下です。
・事例Ⅱ~Ⅳの最高点がMAX80点程度と抑えられている
・事例Ⅰのバラつきが大きい(例年通り)
・事例Ⅱのバラつきが小さい(珍しい)
・事例Ⅲのバラつきが大きい(珍しい)
・事例Ⅳのバラつきが普通(珍しい)
※バラつき=標準偏差の大きさ
今までと違う傾向です。R05年度だけの特徴なのか今後も続く新しい傾向なのかは要チェックですね。
各事例の得点分布は綺麗な正規分布になっています。
事例Ⅰの横幅が広いのは相変わらずじゃね。
3.令和5年度の得点分布(補正データ)
上記のデータは収集した生データ(合格率46%)ですが、2次試験8,000人超いる全体の母集団を考えると合格率はあくまで18.9%です。ということで母集団を推測するために、不合格者を3〜4倍ほど水増し(重み付け)してやれば実態に近くなります。
そのように重み付けしてN=631とした結果もまとめていただいてます。よっくさん有難うございます!
平均点は228.9点となりました。
これが8,000人全体のリアルなところだろう。
事例Ⅰだけ平均点も低いです。
赤点(40点未満)が631名中52名(8.2%)…やばいね。
これだけみると最も警戒すべきなのは事例Ⅰですよね。
不合格者に重み付けをして合計得点の分布をみると、240点を境目にガクンと下落する少し歪んだヒストグラムになります。これは不合格者だけを水増ししたことと、X上の不合格者の平均点が少し全体より高いことが理由に考えられます。
しかし、事例別だと割と綺麗な正規分布にも関わらず、合計点になると明らかに240点の合格境界の壁が浮き出てしまうのは、合格率を19%以下(得点を240点以下)に抑えるべく得点調整をする協会側の思惑が反映された可能性もあるかと思います。
つまり、例えば事例別に採点者がおりその得点が単純合算されているのではなく、一通り事例Ⅰ~Ⅳまでの採点結果が出たのちに合格率を19%程度に収まるよう、配点調整がされていることも考えられます。
※個人個人を加点減点をし直すのはあまりに大変かつ恣意的なので、第1問~第5問の配点の変更してやれば自動計算で全体の合格率ごと調整することが可能です。
4.事例Ⅳ強者の高い合格率
得点の分布を調べていて気付いたことがあります。
下の表は、事例Ⅰが75点以上だった人が合格したかどうかを調べた合格率です。
(合格15人/全体23人)
65%の人が合格していました。
注目点は事例Ⅳのこの部分。
事例Ⅳで70点以上(通称S評価)を取った場合の合格率が他と比べてなぜか有意に高くなっています。
R05年度は、R04年度と比べて事例Ⅳの得点の上ブレ(と下ブレ)が抑えられ、事例Ⅳ逃げ切りが多少阻止されたように思っていましたが、R05年度は事例Ⅳ75点以上の合格率は非常に高く(観測上100%)なっています。
※R04年度の事例Ⅳ75点以上の合格率は94%
ところが事例Ⅰ~Ⅲにおいては、70点以上のS評価をとってもそこまで合格率が伸びない傾向があります。
なんでだろうか。
考えられるのは3つですかね。
仮説①:能力との相関関係
事例Ⅳに強い人は論理思考力や情報処理能力が高く、他の事例もそこそこの点数を取っている。逆に事例Ⅰ~Ⅲで得点が跳ねた方はラッキーな場合もあり他の事例の点数には苦戦している。
仮説②:勉強時間との関係
事例Ⅳの高得点はある程度の学習時間が必要。勉強時間をがっつりとれた人は事例Ⅳ以外にも学習時間を取れて事例Ⅰ~Ⅲもある程度仕上がっている。逆に事例Ⅳの得点が低い場合は勉強時間をあまりとれていない(初2次試験組など)が、事例Ⅰ~Ⅲは勉強時間が短くとも論点がハマれば高得点を取れることもある。
仮説③:配点調整との関係
事例Ⅰ~Ⅲと事例Ⅳの配点調整は別々に分かれている。事例Ⅳは下限と上限の得点が圧縮された感があるが、上限圧縮を受けた割合が多い人は他の事例の配点調整(減点)をされにくい。あるいは事例Ⅰ~Ⅲの素点が高い人は他事例の減点調整をされるが、事例Ⅳの素点が高い人は他事例の減点調整をされにくい。
なんで事例Ⅳの素点が高いと他の事例の減点調整がされにくいんじゃ?
なんだろう。ラッキーパンチだけではなかなか合格させまいとする協会側の意向とか?
その辺りは、陰謀論みたいな根拠のない話になるな。
採点の謎は深まるばかり…。とはいえ、事例Ⅳの70点いや出来れば素点80点オーバーを目指す戦略は引き続き有効だと判断できますね!
もちろん事例Ⅰ~Ⅲもマスターレベルにしておくことが重要です。
ただ、事例Ⅰ~Ⅲは一定レベルに達するとどれほど勉強しても伸び悩んだり、本番の得点がコントロールしにくい(安定できない)傾向があります。
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