こんにちは。燦です。
ソクラテスさん。中小企業診断士のメリットやデメリットわかってもらえました?
大枠わかった。
ところで中小企業診断士っていうからには中小企業のみが専門のコンサルタルトなのか?
いいえ、そんなことはありません。
学習内容としては企業規模に関係なく学ぶ内容が殆どです。ただし試験の内容として中小企業経営や中小企業政策なんてのもありますし、筆記試験の問題も中小企業の事例が題材となっています。
一般的な経営知識+中小企業特化知識という感じかね。
まぁそんなところです。ところで我が国の全体における中小企業数の割合はご存じですか?
うーん。8割くらいは中小企業じゃないか?
実は99.7%が中小企業です。大企業は目立ちますけど、ごくごく少数なんですよ。
思ったより中小企業まみれじゃな。
もちろん大企業は1社で多くの人を雇用していますので、従業員数では全体の約70%くらいが中小企業勤めとなってますね。
いずれにしても国全体として中小企業を支援、改善していくことで大事じゃありません?
ふむふむ。だから国家として中小企業を盛り上げるべく中小企業診断士という資格制度があるんじゃな。
そうです。診断士資格の根拠法も中小企業支援法ですから。
ただ実際のところ中小企業診断士は大企業の企業内診断士という人も割合的には多いですけどね。
なんか大とか中とか小とかややこしいのう…。
①年齢
30~40代33% 50代~60代55%
②職業
プロコンサル業47% 企業内診断士47%
③目的
自己啓発29% 中小支援20% 独立16% 定年対策11%
④独立予定
有り41% 無し54%
⑤コンサル業務先
大企業10% 中小企業90%
ところで企業って何百万社もあるじゃろ?
企業毎に業務内容も違えば、規模も組織も資産も方針も何もかもバラバラじゃろう。診断士はどうやって対応しとるんじゃ?
現在企業数は約360万社あります。ご指摘の通り業務も違えば規模も違うし組織も違う。なにより社長の考え方も千差万別です。
どうやって対応していくんでしょうか。
決まったパターンでもあるのかね?
そこでオックスフォード大学の研究でこんな興味深いデータがあります。
①行政書士 93.1%
②税理士 92.5%
③公認会計士 85.9%
④社会保険労務士 79.7%
⑤弁護士 1.4%
⑥中小企業診断士 0.2%
むむっ!これは人工知能では診断士の業務がこなせない。ということか?
不確定要素、分析と改善、思想や思考、集団心理、合理的ではない判断など、どれもコンピューターには苦手な分野です。
経営コンサルタントは無限のパターンのクライアントに合わせる必要がありますから。
つまり将来AIが発達したら大失業時代が来るとか言われとるけど、中小企業診断士はそういう世界でこそ活躍できるというわけか?
Yes, We are! 抽象的な対応能力こそ診断士の強みってわけです。
もちろん、全業界や業務内容に精通してコンサルするなんて無理ゲーです。診断士も業務特化型や業界特化型があるみたいですよ。
逆になんでもやります!というタイプの診断士は市場価値が低いみたいです。
そりゃ、コンサルタントに依頼するって高い買い物じゃからね。
改善するべき課題がITシステム導入ならIT専門家、工場なら生産改善の専門家、販売促進ならマーティング専門家に頼みたい。
極々当たり前のことかと。
出来るだけスペシャリストに頼みたい気持ちはわかるとも。
天下一品でわざわざチャーハン頼みたくないもんな。
てめーに天一の何がわかんだよ。