■動画解説版
こんにちは燦です。
今回は、2次試験で1年勉強した結果『同じ人』がどれくらい点数が伸びるのかを調査しました。
前にもそんなの調査してなかった…?
やりました!ただデータと少なかった(20名)ので、R05になってもう少しデータを増やしました!(81名)
■この記事はこんな人にオススメ
★2次試験の個人の得点変化を知りたい方
★それに基づいた学習計画を立てたい方
1.集計方法
得点データはXから収集しています。Xデータの特徴としては高い合格率(50%程度)になります。ただし今回は「絶対値」ではなく「比較値」なのでそこはあまり気にしなくてよいと思います。
データの取得方法として「同一人物」というのが特徴です。例えばこんな方がいたとして
それぞれ
事例Ⅰ +10点
事例Ⅱ +5点
事例Ⅲ +10点
事例Ⅳ +20点
合計で +45点 と差点のみをみていきます。
または
この場合は
事例Ⅰ -10点
事例Ⅱ -5点
事例Ⅲ ±0点
事例Ⅳ +5点
合計で -10点 となります。
この2名の差異データだけをまとめると
こんな感じになります。
2名を合算すると事例Ⅰも事例Ⅱも得点は変わってませんが、分散の差異で浮き沈みの大きさはわかります。事例Ⅳのように大きく平均得点が上がっても2名とも上がっている場合は分散値は抑えられます。
【注意点】
もちろん受験年度が違いますので事例ごとの問題や難易度が変わります。また各々の生活環境や勉強時間も異なるのであくまで傾向の分析となります。
2.結果
そんな感じで81名分の得点変化データを集計しました。
まず以前とった元々の20名のデータはこうです。
平均で13点上がっている中で、事例Ⅳの寄与率の高さがわかります。また事例Ⅰは得点の浮き沈みが激しいこともわかります。
このデータからは「事例Ⅳは堅実に得点UPに寄与するだろう。事例Ⅰはマジ危険」という傾向を得ました。
今回新たに取得した61名のデータはこうでした。(いきなり合算するとよくわからなくなるので切り分けます)
これでいくと今回のデータではどの事例も得点UPしています。事例Ⅰ~Ⅲの得点も頑張ったら伸びる(+5点くらい)というのは朗報ですね。
ただ事例Ⅳはやはり伸びしろが大きい(+11.6点)ようです。
しかし事例Ⅰは相変わらず分散値が大きいですが、事例Ⅳもそこそこ分散が大きくなりました。これは簡単にいうと「誰もが得点を伸ばせた」のではなく「大きく伸ばせた人と全く伸ばせなかった人がいる」という傾向です。
今回のデータは、令和5年度受験者を多く含んでおり、R4→R5の全体変化の影響を濃く受けています。例えば事例Ⅳでは、R4は低得点と高得点の差異が激しかったですが、R5はその差異がかなり縮小されていました。(事例Ⅳ全体の分散は小さくなった)
事例Ⅳの得点自体の分散は小さくなったのに個人得点変化の分散は大きくなった。
つまり…?(ごくり)
事例Ⅳ格差社会への突入とでもいいましょうか…。まぁあくまで傾向の話です。
※(私が取得できる)データの母数となるX受験生は確かに事例Ⅳに力をいれていたような気はします。これも相関あるんでしょうかね…?
一応合算したn=81のデータがこちらです。これを近年の傾向ということにしておきましょう。
【まとめ】
事例Ⅳで大きく伸ばして合格している人が存在する。
3.2年目の合格率は?
今回のデータは受験歴でいうと1年目→2年目だけでなく、3年目→4年目など数多くのパターンが入っています。ちなみに81名の内、2年目(変化後のデータ年という意味です)の合格者は40名となっています。
とはいえ1年間2次試験に集中すれば約50%合格するということではありません。Xでデータを収集すると大体合格率50%の方々のデータが集まるというだけの話です。
今回の平均得点UPも受験者8,000人全体ではもっと小さいかもしれません。しかし合計20点は上げられるんだ!と思えば、こんな得点ギャンブル性の高いミリオンゴッドみたいな試験であっても勉強するモチベーションアップにはなりそうですね!
合格率70~80%くらいにする講座みたいなものもできればいいなと思っているので検討していきたいと思います。
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