こんにちは燦です。
早速ですがT字型人材を目指しましょう!
T字型とは?いいことあるの?
ゼネラリストである診断士になるとわかります。何でも幅広い知識があることは結構な強みなのですが、やはりそれプラス「専門性」が必要なのです
「専門性」がないとどうなるの?
それはもう何もないのと同義でしょうよ
「何でも知ってる」は武器にならないの?
なりません(笑)
なにわろてんねん!
↓合格したての方
↓診断協会ってどういうところ?
1.専門性の重要性
色々と活躍されている方を見たり、話を聞いたりしていると、やはりみなさん専門性を発揮されています。
ではなぜ専門性が重要なのか、理由を3つあげるなら
①情報価値の低下
②選択の容易性
③ハロー効果
だと考えました。
①情報価値の低下
無料情報の氾濫によって調べてすぐにわかるものの価値はどんどん下がっています。
そのような情報を知識として持っているかどうかはさほど重要ではありません。
現実世界では試験と違って情報をカンニングし放題です。
従って価値がある情報とは、
・調べてもわからない情報
・そもそも何を調べたらいいかを教えてくれる情報
・易しく解説してくれる情報
になります。
これらは「専門家」でないとできません。
それが出来るから「専門家」なわけだ
②選択の容易性
▼仮にこんな能力の人たちがいるとして
ビジネスの世界ではAさんが指名されるケースは基本的にないと思います。
情報化社会は仕事を依頼する上での検索コストを大幅に下げ、特定の課題解決に長けた専門家を容易に選択できるからです。
わざわざ専門家でない人に依頼しなければならないケースが少ないです。
またAさんと同タイプの人が4名いるチームよりも、B,C,D,Eさんの混合チームの方がおそらくよいプロダクトを生むでしょう。
※コミュニケーション能力等がないとチームとして機能しないといった問題は無視します。
そりゃスペシャリストが重宝されるよね
もし“無人島に仲間として一人だけ連れていける”という制約条件があるならAさんかも?
③ハロー効果
「ハロー効果」とは心理学の用語で、人々が他人に対して一つの特徴や良い印象を持つと、その印象が他の要素や特徴にも広がり、総合的に良い評価をする傾向がある現象を指します。
ブランディングもまたハロー効果の一種であると考えられます。特化したイメージというのは+αの効果(ブランド効果)を生みます。
岩崎先生もいうてます
▼もし本当はこういう能力だったとしても
悲しいかなAさんは選ばれないと思います。
Aさんのことよく知っている人ならともかく、最初は知りません。
なので〇〇の専門性という情報から判断するしかないからです。
レオナルド・ダ・ヴィンチは、「モナリザ」や「最後の晩餐」といった画家としての代表的な評価が最初にあってから、発明、彫刻、建築、科学、音楽、数学、工学、文学、解剖学、地質学、天文学、植物学、筆記学、歴史学、古生物学、考古学についてもめっちゃ詳しいやん!ってことが後からわかるのです。
いやダ・ヴィンチすごすぎぃ!
ちなみにその上イケメンだったらしい(どんだけ)
2.専門性とベースの能力
専門性は『とっかかり』として使われます。
人と人、仕事と仕事を結びつけるきっかけになるのです。これは強力です。
自身の専門的な武器があれば、それを自己紹介や人との出会いの場でどんどん告知すればよいです。
あるいは自身のSNSやブログ等で専門情報を発信し続けることも有効です。
あの人と言えばこれ!という印象が付けば完璧です。
色々できても、あの人って何してる人だっけ?となれば声が掛かりません。
印象付けが大事とはいえ、悪い印象が付くと最悪です。尖り方には注意しましょう。
『とっかかり』さえあればなんとかなります。
あとは依頼された事を120%の出来で応えるだけです。
期待に応えられなかったら?
試合終了です!
ええ…
強い分野の知識や経験に加えて、さらに勉強してわかやすくしてアウトプットすりゃ大丈夫ですよ!
簡単に言ってくれるな
でも実際にうまく仕事が回っている人はみんなやっていることですし
そして大事なのはここから先です。
専門性はあくまで『とっかかり』で、本当にその能力しかなければそれだけで終わりです。
この後に、本来のその人のベースの能力が活かされていくわけです。
ここで本来の力を開放するのです!
うぉぉぉ!!
本来の力って何?
こういったベースの能力によって深い関係を築け、次の仕事へと繋がり、盛り上がっていくわけです。
これは例えば会話のようなものです。
初対面で相手のことが何もわからなければ会話は盛り上がりません。
ところがあるテーマやある共通点で会話のきっかけが生まれます。※これが専門性
そこで初めて会話が生じるわけですが、単に内容の話だけであれば会話は尽きます。
その会話を通じて、伝え方、聞き方、考え方、パーソナリティが共有されれば全く関係のない分野にまで会話が広がります。
仲良くなれば、例えばおっさんに女性下着についての意見を求めることだってあるでしょう。
おかしいですよね。女性下着の専門家の意見よりも全くの専門外であるおっさんのあなたに意見を求めるのですから。(例えがおかしい)
ともかく初対面だと考えられないことが起こるわけです。
よくある一発屋芸人でも同じことが言えますね。
一発ギャグはいわば専門性です。それがウケれば一時的な仕事が増えます。
だけど長続きするかは、人柄やトーク力といったベースの能力によります。
中身がないと結局、持続性に欠けます。
ふーん。だからI字型でも一字型でもなくT字型がええんやね
3.専門性をどうやって身につけるか
専門性いうたかてわしゃなんもないんじゃが…。
と思われたあなた!!
専門性いうたかてわしゃなんもないんじゃが…
偉そうなことをいってますが私もそうです。なーんにも武器がありません。というかそう思っている人は結構多いです。
既に武器がある人はなんと素晴らしきことか…
その専門性の武器を持つには探し方が3つあると思います。
①本業の経験
②得意スキル
③パーソナリティ
という項目別に探してみましょう。
①本業の経験
これが最も王道です。
あなたの今までどんな仕事をしてきましたか?
自分がやってきた仕事の経験は他の殆どの人が経験していません。
職種はもちろん業種でも強みになります。
まずはご自身の職種と業種を把握し、仕事のやり方やテクニック、業界裏事情などをどれほど語れるか棚卸してみましょう。
数年おきに色々転職したからそこまでの知識は…。という方は複数の強みがあるともいえます。
ずーっと同じ業界にいても身に付く知識と経験の習得率はどんどん逓減していきます。
20年近く製造業の営業をやっている私からすると5~6年目から成長は確実に鈍化していると思います。
ただし今までの経験がこれからの社会にどれほど活かせるかは残念ながら強弱があります。ネット関係やテクノロジー関係に携わっていた方がやはりこの先有利でしょう。
こればかりは仕方ありません。人生や仕事や出会いは殆ど運なのです。
製造業の営業では、専門性としてはやや弱いと言わざるを得ません。
色々な仕事を経験するというのは偏るリスクを減らし機会を増やすのだと思います。
過去の私に言ってやりたいですね。
嘆いていても仕方ないので他の要素もみてみましょう
②得意スキル
みなさんは何が得意ですか?
進撃の巨人 ミカサ・アッカーマン
私はどうやら『分析』や『教える』のが割と得意な様です。
これはおそらく長年生きてきた中で、出来るだけ自身で考え物事を判断するためにデータを分析することを何度も行ってきたからです。
なので非効率で、遠回りをして、たくさんつまずき、色々間違ってきました。
そのおかげで、人は一体何がわからなくて、どこにつまずくかがよくわかります。
その反面、体系的に教わった経験が少なく吸収力、学習効率、多様性に欠けるのが欠点です。
ここで注意したいのは、『得意』と『好き』をごっちゃにしないことです。
あえて定義してみるならこんな感じでしょうか。
得意:他人に役立つことに長けていること
好き:自分に役立つことに長けていること
好きなことで生きていければそれは最高ですが、人の役に立たない限り生きてはいけません。
自分の好きなことが他人の役に立つこともあるでしょうが、例えば趣味のようなものはよほどでないと専門性にはなりません。
なぜなら供給が多すぎて競争優位にはならないからです。
ただし好きなことは決して無駄ではありません ※理由は後述
③パーソナリティ
ヤバい…ここまでなんの武器もない、と思われたあなた。
ヤバい…ここまで何の武器もない
まだ挽回可能です!!
『とっかかり』さえ掴めりゃ何でもいいんです。
例えば
・子育て経験、育児に詳しい
・世界一周一人旅をしたことがある
・歴史にめちゃくちゃ詳しい
・人を惹きつけるルックスがある
・若くて元気
こういったことでもその人を認識させるパワーがあります。
つまり十分に『とっかかり』になり得ます。
明るく前向きなだけでむしろ全然いいんです。
専門家の検索コストが下がったとはいえ、本音は仕事は『何が出来るか』よりも『誰としたいか』の方が需要が強いからです。
トップセールスマンのたった一つの条件は、商品に一番詳しい事でも、説明が一番うまい事でもなく、〇〇さんだから買いたい、と思わせることなのです。
いや別に美女でもイケメンでもないし、お金が無いから面白い体験をしているわけでもないし…というあなた!
美女でもイケメンでもないしry
物事には裏表があってトレードオフの関係があります。
絶世の美男美女は話が面白くありません。なぜなら面白い話を一切しなくても常に誰かが気遣って話しかけてくれるからです。その為、他人の興味を引く話を練り上げる経験が圧倒的に少ないです。あなたは面白い話やコミュニ―ケーション力に長けていませんか?
金持ちは発想力が貧困です。なぜなら金銭的な理由による不自由を克服するため創意工夫をしてきた経験が乏しいからです。あなたは少ない資源でうまくやりくりしたり発想の転換をしたりする力に長けていませんか?
エリートはマーケティングが出来ません。なぜなら高尚なコミュニティに属して勉強に時間を費やし、庶民の娯楽や気持ちを知ることのないまま成長したからです。あなたは漫画やゲームのような娯楽趣味に没頭したり、ギャンブルの修羅場をくぐった経験はありませんか?
偏見がすごい!
これらは個人的な偏見ですが、後天的な能力が努力と経験の賜物であるならば傾向としてはあながち間違っていないかもしれません。
挫折を乗り越えた経験やお金に苦労した経験はそれ自体が資産であり、それがあなたの武器になり得るのです。
↓こんな専門性のとっかかりもアリだよね
4.まとめ & 大事なこと
専門性のポイントをまとめてみます。
これらの要素から強みを考えます。
例えば私の場合であれば、
――――――――――――――――
①中小企業の製造業の営業職
②分析力と教える事
③漫画やゲームなどエンタメが好き
――――――――――――――――
という感じになりました。
このあたりを『とっかかり』にして幅広い経営知識や経済知識を後々に活かしていくわけです。
うーむ、でもまだ具体的な活かし方がわからんね…
では最後に大事な話をしましょう
実際は一つの専門性だけではなく、トゲ山のように存在します。
私が最も大事だと思っているのは、T字型そのものよりも、そこから派生される『水かき』のような部分です。
断片的な知識と知識を繋ぐ土台が出来た時に初めて『水かき』が生まれます。
この部分が知識の融合であり、イノベーションの源泉だと思っています。
数値化も出来ないし、言語化も難しいですが、ここがT字型人材の本当の価値です。
好きな趣味に没頭した時間はここで活かされることもあります。
これをアヒルやカエルのような水かき(Webbing)に例えてWebbed-skillと名付けました。
名付けんでいいねん。WEBスキルみたいにいうな!
そのネットのWEBが元々網目とか蜘蛛の巣とかのwebが語源だからね
このWebbed-skillを用いて私の場合、例えばこういったコンテンツを構想するのはどうでしょうか。
中小企業のメーカーに対して儲かる商品開発戦略をゲーム感覚で面白く学べる研修サービス
もちろん構想するだけでは価値はなく、これを実現することが100倍難しいわけですが…。
それでも少しは方向性が見えてきました。
こんな感じでWebbed-skillを活かせる活動を10個くらいやってみるとどれかヒットするかもしれません。
私が本当に大事だと思っているのは実はベースの能力の方です。
専門性はあくまで一つの武器にすぎません。特定の専門性だけでは『水かき』が生まれないからです。
商売においても本当に大事なのは圧倒的にプロダクトだと思っています。プロモーションももちろん大事ですが優先はプロダクトです。
逆にプロモーション有りきで中身がないと一発屋芸人と同じです。
いってしまえば、仕事の取り方やマーケティングや専門性の習得ばかりに目を奪われるのは本質的ではないと思っています。
※勘です
ということでベース能力の強化も含めて専門性を発揮できるT字型人材を目指しましょう!きっと色々と新たな可能性が見えてくると思います。
今回の記事がみなさんの強み発掘のお役に立てば幸いです。
明日目覚めたらダ・ヴィンチになってないかな
▼告知
自分自身あるいは同様の想いを抱く同士達が可能性を形に出来るようなプラットフォームを構築していきます。
以下の組織を立ち上げて運営活動を始めました。
一般社団法人 中小企業戦略研究所-SMRI-
↓実務従事のご案内
https://gamma.app/docs/-cq4qjr76uqxpx5z
※会員の収入設計 (企業法人とのマッチング) は構築中です。
入会のご案内 | 一般社団法人 中小企業戦略研究所-SMRI-
活動状況などは随時報告するようにします。
実務従事活動の様子
ゼミ活動の様子
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