"ひき肉"にしちまうゾ?どうも燦です。
何じゃいきなり物騒な。ネタが古いんじゃよ。
55点の壁を乗り越えたソクラテスさん!今回はいよいよ上位20%"スピードの向こう側"へ超えていきましょう。
"待"ってたぜェ!!この"瞬間"をよォ!!
・・・。
ここまでくれば合格ラインまであと一歩です。しかし明確にはその境界線が見えないのがこの試験の怖いところ。
幸運と不運のファイターに分けられるってことは、実力というより運という感じなのか?
試験問題との相性というか、その日のひらめきというか、ほんの些細な不確定要素が命運を分けるともいえそうです。
少しでも抜きんでるにはどうすればいいんじゃ?
はい。前に本当に信じられるのは、過去問と超高得点解答だけと言いました。やはり採点の基準となる「真のキーワード」が定まっているように思います。これを分析しておく必要がありそうです。
真の正解キーワード
①工場見学、伝統的製法の訴求、ブランド向上、売上拡大
②寄付行為を店内や地域にPR、B社認知や企業ブランド向上、売上拡大
なぜそれが真の正解キーワードだとわかるのじゃ?
この要素の解答が100点だったからです。どれだけ専門的に分析しようと与件文を深読みしようと、事例Ⅱで定番だとされる企業連携や地元名産の活用が答えではありませんでした。(部分点はもらえるかもしれませんが)
つまりいくら筋の通った完璧な解答に見えたとしても、準備された誰にもわからない「真のキーワード」に合致しないと結局得点にはならないと。
はい、この恐ろしさがわかりますか?二次試験が運ゲーというのはあながち間違いではないと思っています。
ビジネスには答えがないにも関わらず、採点にはかなりシビアに「真のキーワード」に一致するかを問われているように思います。だからこそ一見非の打ち所の無い解答でも60点程度で着地し、突如として自分でも理解出来ない90点以上というギャンブルのような得点配分になるのです。
試験の解答が一切明かされない理由もそこにありそうじゃな。
はい。でもそんな超高得点解答は別の意味で様々な有益な情報を与えてくれます。
①100字問題であれば問われる論点は2~3個である
②文章の形式は問われない
③正解はシンプルである
④ダミー情報は存在する
まず①論点の数は文字数に多少余裕があります。必要な情報を挙げよなどの問題は例外としても、決して5個も6個も問われることはありません。しっかり因果関係や与件文表現を使えば大体2論点で100字埋まります。満点の答案というのはほぼそういった記述で構成されます。
ただしそのことと2論点で解答しなければならないということはイコールではありません。もし3つの解答論点で迷ったなら3つを全てを書くべきでしょう。
ふむ。A,B,Cの解答論点を思いついて、AとBに絞って解答する。しかしもし正解がAとCだった場合は得点が半分になってしまうな。
そういうことです。やはり満点を狙う行為はギャンブル性が高くなります。A,B,C全部書けば、正解がAとCのみであっても、多少の減点で済むと思います。
ただしA,B,C,Dの4つを書くことはオススメしません。必ず文字不足を起こします。BやDの無駄によって言葉足らずとなり結局半分程度の得点になってしまうのではないでしょうか。
満点ドンピシャを狙いすぎない、しかし捨てるものは捨てる。といったところか。
はい、一次知識を必死に頭に叩き込んだのは、解答論点を多数挙げることが目的ではありません。不要な論点を捨てる判断を行えるようにすることが目的です。
次に②文章の形式は問われない。
私がよく書いていた解答パターンは、○○は、①~。②~なので、□□であった。
という量産型の形式ですが、もちろんこれで問題ありません。
ただ主語を飛ばして直接答えても、①や②という箇条書きでなくても、その辺りの記述方式に関しては自由度が高そうです。自身の好きな形式で解答すればOKです。
わかりやすくさえ書けば、特に書き方自体に厳格なルールはないんじゃね。
あと意外なところでは、最大の理由を書けと言われて理由を①②と2つ並列に書いてもさほど減点されていないという事実ですね。
設問文の制約条件は、作問者が厳罰を行うのが目的ではなく、解答のバラツキを収縮させるための「優しさ」「ヒント」という感じがします。
問題1 最大の理由は何か。
理由は、①健康志向や受動禁煙問題によるたばこ市場の縮小と生産者の後継者不足や高齢化による耕作面積の縮小で主力の葉たばこ乾燥機の売上減少、②保有期限過ぎた部品も対応し、膨大な数の部品在庫で費用増大のため。
問題5 最大の理由として、どのようなことが考えられるか。
理由は、①既にリストラしており急速に改革を進めることで社員の不安となる②新規事業の成果が半ばのため、副社長と専務が各部門でリーダーシップをとり、社長が全てに目配りする現体制が有効に機能しているため。
そして③正解はシンプルです。
某予備校の分厚い模範解答冊子の解答プロセスみたいに、与件文の接続詞や助詞一つ一つまで分析するような解釈は不要かと思います。そもそも本番でそこまで考察出来ないですしね。
シンプルに聞かれていることに答えりゃいいのね。
個人的には下のような全部文字ばっかりの深い考察とかは大好きです。
もはや漫画といってのか疑わしい。
でも上の超高得点解答にあるように正解は至ってシンプルです。二次試験で突拍子もない洞察は不要です。
激しい喜びは要りません。その代わり深い絶望も要りません。植物のように穏やかで平凡な解答を心掛けて下さい。
質問を質問で返したら怒りそう。
最後に④ダミー情報は存在するです。いわゆるNGワードですね。例えば上の平成24年試験の事例Ⅱでは、「陶器製造業や商店街との連携」はNGワードだったと思います。
いかにも正解っぽいキーワードじゃがね。
あくまで企業ブランドを強化するためのマーケティングアクションですからね。問題文にも連携せよとは一言も書いていませんし…。まぁ結果論ですが。
連携するというのがなぜか事例Ⅱの模範解答の定番になっとるからね。仕方ないね。
あとは平成28年事例Ⅲの第3問の「カット形状不均一」とか 平成21年事例Ⅱの第3問設問1の「フットサル事業」とか怪しいですね。あからさまな釣りというか…。
あからさますぎるやつはダミーを疑いたくなるのも無理は無い。だけど突拍子も無い解答は外れるリスクが高いじゃろう。
そこなんですよ。フットサルの場合は、小売店が運営できる規模じゃないし、若者ファッション向け競合店が明確に存在しているのでかなり怪しさはありますが、じゃあ他に解答になり得るものが(マラソン、ウォーキング以外に)あるかというとリスクの高い解答になってしまうんですよね。
そういう時はどうする?
やはりダミーにあえて突っ込むというのも一つの戦略でしょう。受験生のみんなが書く内容と自分だけかけ離れるのは危険です。それに採点側にとっても、あまりにもマジョリティの解答を全て×にすることはやはり難しいと思います。
真の正解キーワードを定めても受験者90%が間違っていたら、問題が悪いと責められても仕方ないもんな。部分点くらいはくれるかもしれん。
はい、だからあくまで平凡な解答がベストではないですがベターです。採点側からすると、少数派の解答は「おっこいつわかってるな!」とはならず「なんだこいつ、とりあえずこういうマイノリティは落とすか」となる光景が目に浮かびます。
リスクを取らない解答か。中企業診断士っぽいというか、役人っぽいところはあるね。
リスクオフなビジネスが全て正解とは思いません。時には大胆な経営判断は必要かと思います。しかし国が唯一認定する経営コンサルタントに求める『思考の軸』というものを考えると、試験対策としてはリスクオフ方向でいいのではないでしょうか。
ハードラックとダンスっちまわない為にもな。
過去問の模範解答としては、「ふぞろい10年ブック」がなんだかんだいってコスパ最強の独学教材です。
一次試験合格後だとすぐ売り切れますので一次いけそうな人は予め購入しておくのをオススメします。