前回>> 中小企業診断士 二次試験の攻略⑥ 50分で解く方法
「合格した」なら使ってもいいッ!こんにちは燦です。
どうも哲学者の祖です。人間の美徳はすべてその実践と経験によっておのずと増え、強まるのである。
ソクラテスさん、人間の美徳が時間の壁を打ち破り、ようやく中位50%↑の世界にやってきましたね。
さあ今度は、中位30%に向けてさらなる浮上を目指していこうか。
ところが、ここからの上昇負荷が半端無いんです。通称「50点台の呪い」。
55-55-55-55って何なんじゃ?一体。
これは各事例の点数イメージですね。50点~60点の間に不合格者(事例単位で分けると実は合格者も)の多くが密集しています。まるで迷いの森です。
ってことは、狙うはココ!の上位11~15%の60-60-60-80っていうのも点数のことか。ようやく意味がわかったわ。
はい。今回は迷いの森で生じる「50点台の呪い」について考えていきましょう。
なんとか問題に慣れ、80分の時間にも慣れ、一次知識も頭に入れ、フレームワークも活用し、自分では非の打ち所がない解答に仕上がってきますよね。
だがしかしこれが50点台の解答なんです。
なぜなんじゃ?80点とかなら分かるが50点って低すぎない?
これは多くの独学者の最大にして最悪の欠点、多様性が欠けているからです。
そもそも経営学が何千、何万という経営事象から結果的に導き出された一種の統計学でもあるわけです。
経営学者でも無いただの一個人である我々が神のような多面的な目線から解答を導けるわけがないのです。
どうしてもバイアスが掛かってしまうと?
はい、もちろん予備校の模範解答やふぞろい解答なんかを見て「あ~この視点が抜けてたわ」なんてことはよくあります。当然次に同じ問題をしたならば、もう抜け落ちることはないでしょう。
ですが、これでバイアスが無くなったなんて勘違いが一番危険なわけです。
解答自体に熟れてくるとそう思ってしまうかもしれんな。
練りに練られた解答を知ってしまった状態と初見で考えている状態は別の世界の出来事です。結果論であれば誰だって何だって言えます。どんな解答だって補足出来ます。
でも現実は違います。その瞬間、答えは誰にもわかりません。
まるでシュレーディンガーの猫みたいな状態じゃね。確かにリヴァイ兵長もたまにいうとるわ。
やっかいなのは、ともすれば自分が正しくて予備校の模範解答やふぞろい解答が間違っているなどと思うことです。
確かに問題によっては本当に自分が正しくてふぞろい100点答案が間違っているかもしれません。大切なのはそれでドヤ!と思うのではなく常に正解がわからないことを認識することです。
真の賢者は己の愚を知る者なり、まさに無知の知か。
並大抵なことではバイアスメガネははずせません。自身を一度ぶっ壊すプロセスが必要かと思います。
どうやってぶっ壊す?
普通は、模試であったり講師の添削であったり、仲間との勉強会の場で他人から客観的に指摘されることで改善されると思います。
他人からの指摘か。勉強会ならタダだしモチベーションも上がりそうだし、よさそうじゃな!
一つ問題があります。私みたいな完全ぼっちにはそんな知らない人と勉強会をするなんてことはハードルが高かったです…。
なりふりかまっとる場合かね。
それに基本全員ライバルでしょう!敵に塩を送り合ってどうするんですか?嘘を教えられたらどうするんですか?
周りに誰にも何にも言わずにひたすら、ただひたすらに孤独な戦いでしょうが!
いやあんたが勉強会した方がいいっていうたんや。
プロシュート兄貴だってとにかく過去問しろって言ってますよ!
いやプロシュート兄貴はいいとして、じゃあ一体どうやって、客観的視点を得ることが出来るんじゃ。
2つ方法があります。
①SNSで解答と理由を晒す。
②5chで解答と理由を晒す。
ここで解答にお化粧する必要はありません。等身大の解答をさらけ出し意見を求めましょう。
客観的指摘を浴びるのが目的だから、模範解答などを見て解答をお化粧する必要は全くないわな。
私のおススメはあえて匿名の5chです。資格全般板に中小企業診断士 2次試験のスレがありますので覗いてみてください。
なぜそっちがおススメ?
匿名だということは文字だけで勝負するということです。虚栄心も不要です。何でもいいので自信のある解答を晒してみましょう。
すると、容赦なくクソみそに叩かれます。
匿名になるとなぜかみんな狂暴になるからな。でも逆に落ち込まないか?
それでいいんです。そこで反論してレスバトルもしてみましょう。もうそうなると今度は罵倒、人格否定、嘲笑、一生不合格の烙印などを押されます。
もう無茶苦茶だな。いやそれが人間の本性なのか。それで何を得られるんじゃ?
こんな罵倒には絶対負けないというモチベーションと自身を真摯に見つめ直す機会が与えられます。
そういった負の感情をも取り込んで吸収・反芻することで人格にも解答にも「多様性」が生まれるのだと思っています。
よし、レスバトル(弁論対決)はワシの最も得意とするところじゃ。やってやるか!
まぁこれは独学ぼっち向け最終手段です。メンタルが弱い人にはおススメしません。
とにかくどうしても自身の初回解答と一応正解とされている模範解答とでズレが生じる場合は、外部の声を取り入れて自身の脳を再構築するプロセスが必要です。
まとめるとこういうことじゃね。
①基礎知識を付ける
②過去問をひたすら解く
③スランプがくる
④勉強会や掲示板を利用(他者の思考を取り入れる)
⑤多面的な解答を心がける
続く>>