前回
こんにちは燦です!今回から二次試験攻略の応用編です。
前回までが基礎編?基礎をしっかりやってれば大丈夫でしょ。
ところが残念!前回までは方々で散々言われていることの寄せ集めなので、殆どみんなが知ってる知識です。あれで合格出来るなら合格率70%超えるでしょうに。
言われてみればそうかもしれん…。相対的に上位20%で合格する人は何が違うんじゃ?
さて、ここからが本番ですが、完全独学の燦ゾーンに入ります。
なので少し変則的な話になるかもしれません。ですから参考にしなくても構いません。
オリジナリティな攻略法なのね。
私なりの分析を踏まえた真面目な話です。まぁ休日の午後に家事を終わらせて深煎コーヒーでも飲みながら生ぬるい目で見て下さい。
一応聞いておこうかな。珈琲豆を焙煎してくる。
どうぞ。(やっと好きなこと言えるー!ひゃっほー!)
まず勘違いしないように注意事項です。変則的な話といっても上位20%に浮上するにあたって必要なのはラディカルなイノベーションではなくインクリメンタルなイノベーションの方です。
えーとなんだっけ、ラディカルが破壊的な革新で、インクリメンタルが漸進的な改善のやつじゃったかな。わざわざ理論用語でいう必要ある?
格好つけて言ったわけじゃなく、割と対比しやすい概念なので使いやすいんですよね。
要は、合格するにあたっては奇抜な手法を極めるのではなく、基礎を洗練し昇華させていくのが正解かと思います。
なんか裏技攻略法みたいなのが聞けるのかと思ったのに残念じゃ。
とにかく、奇抜な発想の解答は問答無用で切り捨てられます。でも地味な解答でどうやって差別化して上位に登っていくのでしょうか?
ここで、受験者と相対評価別割合のイメージをみてみましょう。
ふむふむ。
…どういうこと?
今、ソクラテスさんが最低限知識を身に着けた状態だとすると、既に中位51~70%の位置にいます。
まだ二次試験用知識の整理と学習は全然やってないけどね。
やはり下位30%くらいの人、例えば一次試験に初めて合格したはいいけど仕事も忙しかったりして、「まぁ二次試験は記述だし、俺国語は結構得意だし、なんとかなるっしょ!」というような人は少なからずいます。
一次試験は実は前座で、二次試験が真の試験ということをあまり意識していないわけじゃね。
そういう方達は残念ながらなすすべなく落ちます。ただ極々一部それで合格するような天才もいますけどね。
この一番下の漢の中の漢とは?
これは試験を数年掛けて合格した人に聞いたのですが、初年度の二次試験は「無勉強」で鉛筆と消しゴムだけを持ってフラっとコンビニに立ち寄るくらいの感覚で受験したそうです。
それで合格してたら、漫画のラスボスキャラ初登場シーンレベルの格好良さじゃな。
まぁ試験中に自分で笑ってしまうほど、全くダメだったみたいですけどね(笑)
何故か大物感はある。
さて、中位51~71%の人は事例Ⅰ~Ⅳのどれかで致命的なミスをやってしまい、D評価つまり足切りをくらってしまっているような人達です。
こうした人達には共通の特徴が一つありそうです。
ほぅ、その特徴とは?
時間切れです。
80分間の試験時間に追われ、まともな思考ができない、焦って論点を見落とす、記入欄を間違える、解答欄に白紙がある。
こうなってしまうとやはり合格は難しいと思います。
なぜ時間に追われてしまうんじゃ?
無駄なことに時間を掛けているからです。
無駄なこととは何じゃ?
設問解釈や与件文整理に時間を掛けすぎることです。
なぜ時間を掛けすぎてしまうんじゃ?
その時間を掛けまくる解答法が常識とされているからです。
その解答法が常識的であるならおおよそ合理的ということではないかい?
そうとは限りませんね。人は「合理性」よりも「正当性」で判断することが制度理論でも説明されています。例えばIT化、ダイバーシティ、SDGs、BCP策定などの経営戦略をなぜ進めるかという質問に対して、「なんか流行ってるから」という理由が挙げられることが本音ベースではよくあります。
実のところよくわからないけど、なんかみんなやってるからやるというやつじゃな。
それをアイソモーフィズムともいいます。私はどうしても次のようなことに時間を掛ける意味に納得がいきませんでしたので、常識がどうであろうと無視しました。
①設問解釈に15分も20分も掛ける
②与件文に段落番号を付ける
③4色も5色もマーカーを使う
④問題用紙をバラしてメモ用紙を切り分ける
⑤与件文にメモを書きまくる。
そりゃ意味はありますよ。時間が無限にあるならね。でも本当に大事なのは限られた時間内で提出する解答用紙に何を書くかですよね。
そらそうだけど、何を書くかをより精度高く正確に定めるために前段階に力を入れるってのは悪くないかと思うが。
これは予備校の教え方にも問題があると思います。いや教わったことないんですけどね。
彼らの模範解答の導き方と実際の試験現場の違いを比較してみましょう。
①本番一発勝負の緊張感
②時間制限の焦燥感
③想定もしなかった問題
④付け焼刃の知識
①心理的負担ゼロ
②時間無制限
③全資料カンニング可
④何年も研究した深い知識
⑤一人ではなく複数人
解答を導く過程には、確かにかなり温度差はあるようじゃね。
試験合格してしまえば、もう二度と受験体験できませんから、現場感覚と解答所作のズレが生じていきます。とはいえ有料プログラムでは講師の暗黙知依存ではなく、なんとか形式知をメソッド化して販売しないといけません。そういった背景を含んで時間の優先順位を誤った「解法」なるものが蔓延している。と考えています。
じゃあ、80分の時間資源をどこに優先して割くべきなんじゃ?
解答した文字でしか判断されませんので、当然「記述」に時間を割きます。
商売だって、SWOTだ事業戦略だ4Pだといった計画も大事ですけど、それより何より「まず実際に売り出してみること」が重要ですよね?
なんか中小企業診断士と真逆の方向にいってないか?それ。
例えは悪かったかもしれませんが、要は「記述」が一発でバシっと決まるなんてことはあり得ません。「推敲」が必要です。商売でいうところの「改良」です。PDCAサイクルで言えばPに時間を掛けすぎず、Cに重点を置くということです。
なら、最低限知識であった「設問解釈」とやらはやらなくていいの?
一応やります。私の場合は2分くらいですね。そもそも設問内容を全て記憶しつつ与件文を読みながら設問と結び付けるなんて器用なことは凡人の私には出来ません。
でも、設問を読んだ段階でほぼ解答の型が決まるんじゃろ?
試験問題はどんどん進化していきます。よく考えてください。受験生は年々そのようなノウハウを身に付けて受験しにくるんですよ。それでも80%は絶対に落とさなきゃいけない。
ウイルスと免疫のイタチごっこみたいじゃね。
その通りです。解答の型を決めることが難解で、一体何を聞かれているのか意味不明な問題がどんどん増えていっている傾向にあります。もし設問解釈に20分割くと決めている人がいればかなり苦しい戦いになるでしょうね。
設問をみて、「うーむこれは解答の型をどうしようかな?こうかな?ここは与件文を読んでから判断だな」とかやっている暇があればさっさと与件文を読め!ということじゃね。
そんな感じです。私の場合は極力時間のリソースを「記述」に割きましたので、80分で時間不足になったことは一度もありません。50分くらいで基本的に終わっています。ですがここから重要な「推敲」タイムです。もう消しゴム使いまくりです。
解答本紙にいきなり記入しなくても、下書きで推敲して最後に清書すればいいのでは?
それでもいいと思います。ただ文字数合わせがちょっと難しくなりますね。文字数を数えるのに時間を使うか、消しゴム使って書き直すのに時間を使うかは好みです。
とはいえ解答用紙を早期に埋めていくのはそれだけでやはり心の余裕が生まれます。メンタルケアも試験現場では大事な要素なのです。
しかし50分で解けるってホンマかいね。
すぐに出来るようになったわけじゃありませんよ。私は過去問13年分×4周やってますからね…。その中で色々試行錯誤して到達したやり方です。
攻略法っていうか、もはやただの努力なのでは…。
長くなったので細部の話はまた次回に!
過去問の模範解答としては、「ふぞろい10年ブック」がなんだかんだいってコスパ最強の独学教材です。
一次試験合格後だとすぐ売り切れますので一次いけそうな人は予め購入しておくのをオススメします。
事例Ⅳが苦手な人はこちらの記事▼