ソクラテスさんこんにちは。どうですか?勉強捗ってますか?
お~、燦か。今やっとるところじゃ。しかし選択肢を選ぶだけってのは簡単でいいが、なかなか最後の2択で迷ったりするのう。
じゃあ、選択肢問題の注意点と攻略のヒントについてお伝えしましょうか。
①最も適切なものはどれか と 最も不適切なものはどれか のパターンがある
②不適切な文章はどこが間違っているのかを指摘する
③紐づけ・虫食い問題の罠
選択肢の攻略のヒント
①問題難易度別への取り組み
②作問者の立場に立つ
まず注意点① うっかりやらかしてしまうのは、最も適切な~と最も不適切な~の読み間違いです。
そんなことあるわけないじゃろ。不適切な~の場合は必ず問題文に下線が引いてあるぞい。
確かに不適切を選べの場合は、親切にも必ず下線が引いてあります。
ところが、どれだけ問題に慣れても、適切か不適切かあいまいな選択肢が続くとなぜか脳内で勝手に命令が入れ替わってしまうことがあるんです!
問題の命令を180°読み間違えすると確実に不正解になってしまうな。対策方法はあるのか。
不適切な~ときた場合のみ選択肢を読み進める前に、選択肢の左側のスペースに自分なりのマークをいれることですね。そうすることで注意を継続することが出来ます。
よし、それはクセにしておこう。
次に注意点② 学習の際、問題は大体4~5択の選択肢ですが、『正解ではない選択肢はどこがおかしいのか』にツッコミを入れられるようになってください。
適切な選択肢を選ぶ場合、残りの不適切だった選択肢はどの部分が不適切だったのかを指摘しろということじゃな。
はい、問題の選択肢を当てることが目的ではありません。文章の正誤を判定する能力を鍛えることが重要ですから。例題で見ていきます。
ドメインに関する記述として最も適切なものはどれか。
ア
ドメインは経営理念や経営戦略との整合性が重要であり、環境変化が生じても変わることのない硬性さが重要になる。
イ
企業ドメインを広く設定すると関連多角化を助長することになる。
ウ
エーベルの3次元枠組みによって事業ドメインを設定することは、事業ポートフォリオの明確化に貢献する。
エ
企業ドメインを物理的に設定することは、現状の自社事情に対する組織構成員の認識を統一しやすいが、将来の発展の方向性が描きにくくなる。
さて、よく出るドメイン定義にからむ問題です。
ふーむ。
わかった。答えは『エ』じゃ!
正解です。
では全部にツッコミを入れていきましょう。
ドメインに関する記述として最も適切なものはどれか。
ア ×
ドメインは経営理念や経営戦略との整合性が重要であり、(うんうん) 環境変化が生じても変わることのない硬性さが重要になる。(なんでやねん!それは意固地すぎるやろ!環境変わってるんなら変えた方がええかもしれんで!)
イ ×
企業ドメインを広く設定すると関連多角化を助長することになる。(いやいや、手広く薄くやるってことは、むしろわけわからん事業やったりもしがちやから、無関連多角化を助長するやろ)
ウ ×
エーベルの3次元枠組みによって事業ドメインを設定することは、(そうそうエーベルは事業ドメインの話) 事業ポートフォリオの明確化に貢献する。(事業ポートフォリオは企業ドメインの話やがな、君めちゃくちゃいうなぁ!)
エ 〇
企業ドメインを物理的に設定することは、現状の自社事情に対する組織構成員の認識を統一しやすいが、将来の発展の方向性が描きにくくなる。(そうそう!発展性を描きたいなら機能的に設定せなあかんで、ただし今度は認識の統一はやりにくくなるけどね★)
こんな感じで脳内で誤りポイントを正せるように訓練すれば、出題の表現が変わっても対応がしやすくなります!
なんで関西弁…。
脳内だからなんだっていいでしょ…。
でも確かに、思考と言語は密接に関係しとるからな。深く考えるときは当然母国語、かつ各々の方言で整理するのはある意味合理的かもしれんな。
で、勉強中はわかるんじゃが、本番の試験でもそうした方がいいのかえ?
よほど時間がない場合以外は出来るだけ全て〇×判定した方がいいです。その方が解答の精度が増します。
※脳内ツッコミは『それはあかん』くらいの短縮版で。
〇×判定が難しい場合、△とかにしてさっさと次の選択肢にいくことを推奨します。もし△以外全て×と判定できれば、△は〇だったと消去法で正解することも出来ますから。
△が2つあった場合は?
解釈が難しく△が複数出てくるシーンも結構ありますね。その場合は鉛筆転がして出た目で決めてください。
最後は神頼みなのか…。
悩みすぎない点が重要です。敵はわざと絶対に悩む問題を出してきます。その目的は、焦らして時間を掛けさせて、出来るはずだった問題を解く時間を奪うことです。
敵って…。そんなオーバーな。
一応80%の受験者を落とす試験設計ですからね。そのくらいの気持ちでいきましょう!
さて、注意点③ 紐づけ問題と虫食い問題の罠についてです
紐づけ問題と虫食い問題ってなんじゃ?
これが紐づけ問題。
どれとどれが一致しますかってやつね。
これが虫食い問題。
穴に埋まるワードの組み合わせはどれかってやつね。
これらがどうかしたか?
この手の問題って、比較的簡単です。全部わからなくたって、2~3個わかればほぼ絞り込めますから。
まぁ選択肢の数が最大5個までだから、全部の組み合わせを用意するわけにもいかんからな。
ですが、敵もそんなことは百も承知、『簡単にわかる部分だけ』で正解が導き出せるほど甘くはないです。サービス問題というのもゼロではありませんが、簡単すぎる!他の選択肢を見るまでもねぇ!って場合は何か見落としがないか疑った方がいいかもです。
確かに簡単にわかる部分で2つにまで絞れても結局最後の2つがどっちかわからないってことはよくあるな。
さて、そうなった時に一つだけアドバイスです。予め言っておきます!小細工は通用しません!
むむ、どういうことじゃ。
あなた小学生のテストの時、全くわからない問題が出たとして、次のような選択肢が与えられたときどうしていましたか?
答①ア-ア
答②ア-イ
答③ア-ウ
答④イ-イ
小学校とかいってないんじゃが…、まぁ問題がわからんとしても適当に書いとけば当たるかもしれんからとりあえず答②を選ぶかな?
それを小細工といいます。
つまりソクラテスさん。あなたはこう考えた。
最初の選択肢はアが3つにイが1つ、ということは最初がイであるはずはないだろう。
そしてあるはずのない答④の2つ目が、なぜアでもウでもなくイなんだと。
つまりどの選択肢も正解に1つ以上一致させてるのではないか?という疑惑。
従ってその場合、1つ目はア、そして2つ目はイが正解となる。だから答②を選んだのでは?
わざわざそんな推理しなくても、その通りじゃ。かといって他の選択肢を選ぶ根拠もなかろう。
そう、小学生のテストではこのような小手先の手法で得点を稼ぐことも確かに出来ました。だけど診断士試験ではこの小手先の手法で解いた場合、正解にはなりません。
(ランダムの確率程度には正解する場合もあります)
やっぱその辺もしっかり対策されてるのか?
何百問と解きましたが、そのような法則性はなさそうでした。やはり最後は鉛筆転がして神頼みするしかありません。
あんまり鉛筆コロコロしとったら怒られそうじゃな。試験官にも神にも。